令和6年の今年も、五山送り火の季節がやってきました。
●点火開始日:2024年8月16日金曜日 20:00
この記事では、点火時間、開催日程、おすすめの穴場スポット、雨天時の中止可能性についてご紹介します。お出かけ前にぜひご覧ください。
五山送り火の点火スケジュール

京都市内の各地区で実施される五山送り火の点火時間は以下の通りです。
●点火開始日
・2024年8月16日金曜日
●各山の点火開始時刻
・如意ヶ岳(大文字山):20:00
・万灯籠山/大黒天山:20:05
・船山:20:10
・大北山(大文字山):20:15
・曼荼羅山:20:20
各山では反時計回りに5分間隔で点火が行われ、点火から消火までの期間はそれぞれ30分です。
点火の様子はこちらの動画をご覧ください。
「五山送り火」とは?1分でわかる概要と点灯順の動画はこちら。
2024年の「五山送り火」開催日程

2024年、令和6年の五山送り火の開催日程です。
京都の大文字焼きは8月16日(金曜日)に行われます。この日は毎年固定で、来年も変更はありません。
五山送り火と京都の大文字焼きの違いは?
多くの方が「五山送り火」と称しますが、「大文字焼き」という表現を使う方もいます。
これらは同じイベントの異名で、正式には「大文字五山送り火(だいもんじござんおくりび)」と言います。
地元京都では「大文字の送り火」と通称されますが、他地域の大文字焼きとは異なり、京都では「五山」、つまり5ヶ所で行われることが特徴です。
五山送り火で点火される山々とそのシンボル字形
如意ヶ岳(大文字山)

住所:左京区大文字山
点火される字形:「大」
古来より、大文字送り火では自分の名前や病名を護摩木(ごまぎ)に記し、火を焚くことで病が治るとされています。
また、その灰を持ち帰って服用すると、持病が治るとも言われています。送り火の前には、先祖の霊や生きている人々の安全を願う文字も護摩木に記されます。
護摩木は当日、山頂へ運ばれ、夜7時からの点火式で、大文字寺(浄土院)の住職や会員が般若心経を唱えて点火します。
大文字は市内中心部から見え、足利家が配慮して最も美しい視界が得られるように設定されています。
万灯籠山/大黒天山

住所:左京区松ヶ崎
点火される字形:「妙」と「法」
万灯籠山と大黒天山では、「妙」と「法」の二文字が灯され、地元松ヶ崎の人々がこれによって先祖の精霊を送ります。
船山

住所:北区西加茂船山
点火される図形:「船」
船山での点火準備は山麓で行われ、地元住民が早朝から集まります。点火は西方寺の住職が読経しながら行い、終了後には特別な念仏が唱えられます。
大北山(大文字山)
住所:北区大北山
点火される字形:「大」(左大文字)
大北山では、以前は岩石の火床で篝火(かがりび)が用いられていましたが、現在はコンクリート製の火床が使用されています。
点火法要は法音寺門前通りで始まり、その火は山頂まで運ばれます。
曼荼羅山(まんだらやま)

住所:右京区嵯峨鳥居本(さがとりいもと)
点火される図形:「鳥居」
曼荼羅山では、かつては地面に杭を打ち込み青竹で点火されていましたが、現在は鉄製の受皿火床が使用されます。
点火準備は午前8時から始まり、松明を使って午後4時に再び準備が行われます。
五山送り火の隠れた観賞スポットトップ5
五山送り火は夜空を美しく彩り、花火のようにすぐに消えないため長時間楽しむことが可能です。特別な観覧場所でこの美しい光景を楽しみたい方に、おすすめのスポットを紹介します。
如意ヶ岳(大文字山)【大の字形】
・出町柳駅周辺の鴨川堤防
・鴨川(賀茂川)沿い【丸太町橋~御薗橋】
・京都御苑エリア
万灯籠山/大黒天山【妙と法の字形】
●「妙」の字が見える
・京都ノートルダム女子大学前の北山通り
●「法」の字が見える
・高野川近辺(出町柳より上流)
・北山通【松ヶ崎駅より東】
船山【船の字形】
・御園橋付近の賀茂川沿い
賀茂川周辺【北山大橋~西賀茂橋間】
大北山(大文字山)【左大文字の字形】
・西大路通りの「わら天神」周辺
※敷地神社(わら天神宮)
・西大路通り【円町~金閣寺間】
曼荼羅山【鳥居の図形】
嵐山の広沢池周辺
・渡月橋周辺
・松尾橋周辺
観覧におけるその他の注意点
●雨天時の中止情報
過去に台風や大雨で中止となることもありますが、軽い雨ならば実施されることが多いです。
●縁日の設置はなし
五山送り火は先祖の霊を送る厳かな儀式であり、お祭りのような縁日は立ちません。
●ホテル予約のタイミング
特に京都市内から五山送り火が見えるホテルは予約が早期に埋まります。
適切な宿泊場所を確保するためには早めの予約が推奨されます。
早めの予約は楽天トラベル、じゃらんnet、【Yahoo!トラベルなどからどうぞ。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。