「ひな祭り」の歌詞に恐ろしい側面があるという話を聞いたことはありますか?
多くの人は「ひな祭り」の全ての歌詞を知らないため、何番まであるのかも明確ではありません。
以下の点が問題とされています。
・「ひな祭り」の歌詞には恐怖が潜んでいる
・歌詞は5番まで存在する
・歌詞には誤解がある
次に、「うれしいひなまつり」の歌詞について詳しく説明します。
「ひな祭り」の歌詞が怖いとされる理由

「うれしいひなまつり」の歌詞の怖さの秘密は、2番の歌詞にあります。
・お嫁にいらした ねえさまに
・よく似た官女の 白い顔
ここでは、「ねえさま」と「官女の白い顔」の表現に注目します。
「うれしいひなまつり」の作詞・作曲者は「サトウハチロー」です。
彼は「小さい秋見つけた」「リンゴの唄」なども手掛けています。
サトウハチロー氏の姉、喜美子氏のエピソードが歌詞に影響を与えたと言われています。
喜美子氏は若くして結核に罹患し、その後婚約が解消され、18歳で亡くなりました。
そのため、サトウハチロー氏はこの歌を彼女の鎮魂歌として作ったというエピソードが残っています。
さらに、「官女の白い顔」は青白くなった姉の顔を象徴しているとも考えられています。
これらの背景から、「ひな祭り」の歌が恐ろしいとされる理由がありますが、真実を知るとその背景には悲しみも感じられます。
「うれしいひなまつり」は5番まであるのか?

実は、「うれしいひなまつり」に5番は存在しません。
これは都市伝説のようなもので、替え歌が子どもたちによって広まったことが原因です。
例えば、
・あかりを点けましょ ○○に
(○○にはロウソク、焼き芋、爆弾など)
のような、親しみのある「替え歌」が、今も全国の子どもたちによって歌われています。
「子どもの頃に歌っていた替え歌を、自分の子どもが歌っていた」なんて話も聞きますので、親としては懐かしいやら、何だか恥ずかしいやらで、「やめなさい!」と怒るわけにもいかないのかも知れません。
「うれしいひなまつり」の歌詞の誤りについて

「うれしいひなまつり」の歌詞にはあまり知られていない誤りが含まれています。
まず、2番の歌詞にある誤りから見ていきましょう。
2番の歌詞の誤解
・お内裏様 と お雛様 二人ならんで すまし顔
この部分での「お内裏様」と「お雛様」という呼称は一般的に誤解されがちです。
現在では一般的に、「お内裏様」は雛人形の男雛と女雛の二人を指しますので、正確には、これらは「男雛(おびな)」と「女雛(めびな)」ということになります。
3番の歌詞の誤り
次に、3番の歌詞にあるもう一つの誤りを見てみましょう。
・すこし白酒 めされたか
・赤いお顔の 右大臣
実はここでの「右大臣」の記述は誤りで、「左大臣」が正しい表記です。
これは、雛人形が配置される際に、天皇と皇后の結婚式を模しているため、男雛から見た位置で左右が逆になります。
そのため、赤い顔の人物は左大臣と呼ばれるべきです。
詳しくはこちらの記事も参照ください。

作曲者サトウハチロー氏は誤りを知っていたか?

後世に残るこの名曲を作ったサトウハチロー氏。
サトウハチロー氏がこの歌を作ったきっかけは、娘にお雛様を買った際でした。
彼は後にこの誤りを知り、作品に対して「一番嫌いだ」と感じるようになったと、彼の次男でありサトウハチロー記念館の館長である佐藤四郎氏が語っています。
まとめ
サトウハチロー氏が作った「うれしいひなまつり」は誤解を含むものの、その誤りが話題を呼び、作曲者自身がこの歌を嫌う一因となりました。
しかしながら、この歌は子どもたちに愛され続け、替え歌としても親しまれています。さらに、「5番まである」という都市伝説が広まるほど人気を博しています。
ひな祭りが近づくと、多くの人がこの歌を口ずさんでいます。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。