行事と祝日 PR

みどりの日の意義と起源は?昭和の日との意外な関連性とは

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

4月に入ると、多くの人がゴールデンウィークの計画を始めます。

この期間、土日を含めて8日間や10日間の長い休みを楽しむ人もいます。ゴールデンウィークは本来、5月3日から5月5日の3日間のことを指しますが、この期間は国の祝日によって休みが確保されています。

特に、今回はゴールデンウィークの一環である「みどりの日」に注目しています。

みどりの日はカレンダーで一見するとわかる祝日の一つですが、その内容についてはあまり知られていないかもしれません。

この記事では、みどりの日の背景、その意義、そして意外にも深い関係のある昭和の日について詳しく説明します。

2024年のみどりの日は?

みどりの日は毎年5月4日に設けられています。
2024年は5月4日の土曜日です。

この日は、5月3日の憲法記念日と5月5日のこどもの日の間に位置し、多くの人にとって3日間の連休となります。

憲法記念日やこどもの日の意義はその名前から想像しやすいですが、みどりの日の意味は少し抽象的です。

それでは、みどりの日は一体どのような日なのでしょうか?

以下でくわしく見ていきます。

みどりの日の本質とは?

みどりの日の起源

もともと、みどりの日は昭和天皇の誕生日を祝う日として設けられました。

しかし、ここで疑問が湧きます。
昭和天皇の誕生日は4月29日だからです。

では、なぜ5月4日なのでしょうか?
その理由は以下の通りです。

昭和天皇が崩御され、平成天皇が即位したことにより、天皇の誕生日が4月29日から12月23日に変更されました。

しかし、4月29日は60年以上もの間、祝日とされていたため、この日は自然を愛した昭和天皇を記念して、みどりの日として残されることになりました

みどりの日の名前については、昭和の日とする案もありましたが、最終的にはみどりの日と決定されました。

その後、昭和の日への名称変更を求める声があり、2007年にみどりの日から昭和の日への名称変更が行われました。

この変更により、5月3日の憲法記念日と5月5日のこどもの日の間にある5月4日がみどりの日として再設定されました

こういった経緯から、2007年以降5月4日はみどりの日として祝われるようになったのです。

みどりの日の本質

国民の祝日法では、みどりの日は自然と調和を楽しみ、その恵みに感謝の心を育む日と定められています。

この日は、自然を愛し、植物学にも深い知識を持つ昭和天皇への敬意を示すために設けられました。昭和天皇は皇居の庭で多くの植物を育て、人工的な造形物より自然の美しさを大切にされました。

皇居は、現代の建物に囲まれながらも、豊かな緑が都市の中のオアシスの役割を果たしています。

みどりの日には、国内の植物園や公園が入場無料になったり、植樹活動や苗木の配布が行われることが一般的です。

みどりの日と昭和の日、天皇誕生日の関係性

みどりの日は、昭和天皇の緑への深い愛情を讃えるために設立された祝日です。

最初は5月4日が休日とされ、憲法記念日とこどもの日の間で連休の一部を構成していました。

昭和の日は昭和天皇の実際の誕生日が起源で、元々はみどりの日と呼ばれていましたが、昭和という時代を引き継ぐ意味合いから昭和の日に名前が変わりました。

ただし、この変更は昭和時代を思い起こさせるため、意見が分かれることになりました。

天皇誕生日はその名の通り、天皇の誕生日を祝う日で、昭和天皇の逝去と現在の天皇の即位に伴い、現在は12月23日が天皇誕生日となっています。

みどりの日の英語での表現

みどりの日は英語で「Greenery Day」と表されます。
「Green Day」だと「緑色の日」という意味になってしまいます。

Greeneryには新緑や緑の木々という意味があるため、この表現は自然の美しさを祝う日の核心をしっかりと伝えます。

5月の祝日の概要

● 5月3日(憲法記念日)
昭和22年に日本国憲法が施行されたことを記念して、翌年の昭和23年に制定されました。この日は「日本国憲法の施行を記念し、国の永遠の発展を願う」ことを目的としています。

憲法記念日の背景と意義とは!2024年はいつ?英語での表記方法は ゴールデンウィーク期間中に祝われる休日の一つが憲法記念日です。 この日がもつ重要な意味をどれだけの人が理解しているでしょうか。 ...

● 5月4日(みどりの日)
昭和天皇の元の誕生日である4月29日を起源として、初めはこの日がゴールデンウィークの一部とされていました。

しかし、昭和64年の改元で天皇の誕生日が12月23日に移行した際、4月29日はみどりの日として定められました。その後、平成17年に法が改正され、みどりの日は5月4日に変更され、4月29日は昭和の日として改称されました。

みどりの日は「自然と親しむこと、その恵みに感謝し、精神的な豊かさを育む」ことを目的としています。

● 5月5日(こどもの日)
5月5日は端午の節句に合わせて、「子どもたちの人格を尊重し、子どもたちの幸せを願い、また母親への感謝を表す」を目的として昭和23年に国民の祝日として定められました。

「こどもの日」の由来や意義、お祝いに欠かせない食べ物って知ってますか?2024年の祝日一覧も もうすぐゴールデンウィークがやって来ます。お出かけの予定を立てられている方も多いのではないでしょうか。 毎年ゴールデンウィークは...

みどりの日の背景

私たちが日常的に過ごすゴールデンウィークですが、その背景にある深い意味について掘り下げてみると、新たな発見があります。

5月4日がゴールデンウィーク中の連休を構成する「国民の休日」として定められ、昭和天皇を記念して「みどりの日」と名づけられた経緯は、あまり知られていないかもしれません。

また、4月29日が長い間祝日であったことへの敬意から、その日を祝日として保持するという配慮が行われた点には、深い思慮が感じられます。

ゴールデンウィークを単なる休日としてだけでなく、その起源に思いを馳せつつ特別な場所で過ごすのは、一つの楽しみ方です。特に、5月4日には自然の素晴らしさを深く感じ、その恵みに感謝することが重要です。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。