最近、「0570」で始まる電話番号をよく見かけることがありますよね?
この番号は「ナビダイヤル」として知られており、多数の企業がカスタマーサービスで利用しています。
しかし、ナビダイヤルにはあまり知られていないデメリットが存在し、見た目が似ているフリーダイヤルと比べて料金体系が大きく異なります。
2024年に入り、固定電話のIP網への移行が進んだことで、ナビダイヤルの料金も新しくなりました。
この記事では、0570番号の最新の料金構造、フリーダイヤルとの違い、料金を節約する方法について詳しく解説します。
2024年最新版!0570ナビダイヤルの料金表(2024年1月1日から適用)

2024年1月1日に固定電話のIP網への完全移行が完了し、それに伴いナビダイヤルの料金体系が大きく変わりました。
●0570ナビダイヤルの概要
・0570ナビダイヤルを使用する際には、通話料金が発信側(顧客)に課せられます。
・この料金は一般的な電話料金とは異なり、状況によっては全国一律の料金が適用されることもありますが、通話相手との距離に基づいて料金が変動する場合もあります。
・さらに、スマートフォンのかけ放題プランにはナビダイヤルが含まれていないため、使用する際にはこの点を事前に確認することが重要です。
改定後のナビダイヤル料金表(1分毎・3分毎の通話料)
以前は出発地や時間によって異なっていた料金が改定によりシンプルな全国一律料金になりましたが、携帯電話からの通話は依然として高額ですので注意が必要です。
- 携帯電話
- 料金体系: 11円 / 20秒
- 1分通話時の料金: 33円
- 3分通話時の料金: 99円
- 固定電話
- 料金体系: 9.35円 / 180秒
- 1分通話時の料金: 9.35円(180秒以内の通話でこの料金)
- 3分通話時の料金: 9.35円(同上)
- 公衆電話
- 料金体系: 10円 / 40秒
- 1分通話時の料金: 20円
- 3分通話時の料金: 50円
●固定電話が最も経済的で、1分間でも3分間でも同じ9.35円がかかります。
●携帯電話は最も高く、1分間で33円、3分間で99円がかかります。
●公衆電話は中間の料金設定で、1分間で20円、3分間で50円です。
ナビダイヤルはNTTコミュニケーションズが提供するサービスで、携帯電話の無制限プランや無料通信プランには含まれません。
ナビダイヤルの待ち時間料金はアナウンス時も課金
ナビダイヤルでは通話が始まるとすぐに料金が発生し、オペレーター接続前の待機時間(「只今、混雑しています」のアナウンス時)も料金に含まれます。
そのため、忙しい時間帯を避ける、オンラインでの問い合わせを活用することでコストを抑えることができます。
また、事前に質問内容を整理しておくことで、情報を効率的に得ることが可能です。
0570(ナビダイヤル)対0120(フリーダイヤル):顧客サービス番号の料金構造の違い

ナビダイヤルとフリーダイヤルは、企業が顧客からの問い合わせを受けるために使われるサービス番号です。
どちらも全国一律の番号を提供する点では共通していますが、課金の仕組みに大きな違いがあります。
ナビダイヤルとフリーダイヤルの主な違い
ナビダイヤルでは、通話料を発信する顧客が負担します。
これにより、企業は顧客の問い合わせを効率的に一元管理できる利点がありますが、特に携帯電話からの問い合わせの場合、通話料が高くなる可能性があります。
一方、フリーダイヤルの場合は企業が通話料を負担するため、顧客は無料で問い合わせができます。
これは顧客にとって便利である一方で、企業は顧客満足度を向上させたり、問い合わせ件数を増やすことができますが、不正利用への対策が必要になる課題もあります。
以下は、ナビダイヤルとフリーダイヤルの概要を示しています。
●サービス提供企業
・NTTコミュニケーションズ、KDDI、ソフトバンクなど
●料金負担
・ナビダイヤル: 発信者が料金を負担
・フリーダイヤル: 受信者(サービス提供企業)が料金を負担
●番号形式
・ナビダイヤル: 「0570」で始まる番号
・フリーダイヤル: 「0120」または「0800」で始まる番号
●主な用途
・ナビダイヤル: 予約センターやサポート窓口などで利用
・フリーダイヤル: 無料のカスタマーサポートや問い合わせ窓口で利用
●その他の特徴
・ナビダイヤル: 携帯電話のかけ放題プランでは料金が適用される場合がある
・フリーダイヤル: 携帯電話からの着信に制限がある場合もある
フリーダイヤルは顧客にとってコストがかからない点が魅力的で、ナビダイヤルは特定のサービスに対して利用者が料金を負担する形式です。
また、「フリーダイヤル」はNTTコミュニケーションズの登録商標であり、他の企業では異なる名前で同様のサービスを提供しています。
なぜナビダイヤルの利用が増えているか?

ナビダイヤルの普及は主に企業の利益に由来しています。発信者が通話料を負担することで、企業は通話費用の負担を軽減でき、より多くの顧客対応が可能になります。
企業がナビダイヤルを利用するメリット
コスト削減: 発信者が料金を負担するため、企業の経費が削減されます。
受付窓口の一元化: 全国統一番号により、複数地点の問い合わせ窓口を中央集約。
音声ガイダンス利用: 問い合わせ内容の自動振り分けにより、オペレーターの負担軽減。
通話データの詳細分析: 改善点の把握やマーケティング資料としての利用が可能。
例として、NTTコミュニケーションズのナビダイヤルサービス案内ページでは、問い合わせ
0570ナビダイヤルで通話費を節約する方法

ナビダイヤルの通話料金を節約するためには、次の3つの方法が効果的です。
フリーダイヤルの利用
多くの企業はナビダイヤルとは別にフリーダイヤルも設けています。
企業の公式サイトをチェックし、利用可能なフリーダイヤル番号を探してみましょう。
もしフリーダイヤルが見つからない場合は、地域番号(例えば03や06など)で始まる番号を利用すると良いでしょう。
これらの番号は多くの携帯電話プランで通話料が無料になることがあります。
メールやチャットでの問い合わせ
多くの企業が電話以外にもメールやチャットで問い合わせを受け付けています。
直接話す必要がない場合は、これらの非音声通信手段を利用することで通話料を節約できます。
固定電話やIP電話の使用
固定電話やIP電話(050で始まる番号)からの通話は、携帯電話からの通話よりもコストがかなり低くなります。
特にナビダイヤルへの通話は携帯電話からだと高額になりがちなので、固定電話やIP電話を使用することが推奨されます。
これにより、通話料を大幅に抑えることができます。
まとめ
●ナビダイヤルでは、通話料を発信する顧客が負担
●フリーダイヤルの場合は企業が通話料を負担するため、顧客は無料で問い合わせができる
●ナビダイヤルはNTTコミュニケーションズが提供するサービスで、携帯電話の無制限プランや無料通信プランには含まれない
●固定電話が最も経済的で、1分間でも3分間でも同じ9.35円がかかる
●携帯電話は最も高く、1分間で33円、3分間で99円がかかる
●公衆電話は中間の料金設定で、1分間で20円、3分間で50円
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。