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自転車のブレーキの騒音問題と解消法!原因と対策を紹介

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自転車を利用する際、ブレーキの騒音が問題となることがあります。

特に、ブレーキ操作時に普段よりも大きな音がすることがあり、これが不安の要因となることもあるでしょう。

本記事では、自転車のブレーキが騒音を発する理由とその原因、対処法、避けるべきことについて詳しく解説します。

また、専門店での修理費用についても言及していますので、ブレーキの異音に気づいたら迅速な対応をお勧めします。

自転車のブレーキから大きな音がする理由

自転車で、大きなブレーキ音がする原因のほとんどは、ブレーキシューの劣化です。

ブレーキシューとは?
ブレーキシューは、自転車のタイヤのホイールを挟んでブレーキ力を発揮する部品で、主にゴム製のラバーで作られています。

ホイールを挟むことによって摩擦が生じ、ブレーキが効くようになります。
この摩擦によりラバーが摩耗し、使い続けることでホイールへの損傷リスクも高まります。

時間と共にブレーキシューが摩耗や硬化を起こし、ホイールと擦れ合うことで騒音が発生することがあります。

特に長期間使用していない自転車では、ブレーキシューの状態を確認することが推奨されます。

さらに、ブレーキ自体がずれていたり、ブレーキシューに異物が付着していたりする場合も騒音の原因になります。

自転車のブレーキの種類と特徴

一般的な自転車で使われるブレーキの種類について説明します。

ブレーキは自転車を安全に制止するために不可欠なコンポーネントです。

「自転車のブレーキにはどれだけの種類があるのか?」という質問に対して、詳しく答えることができる人は意外と少ないかもしれません。

実は、自転車のタイプごとに様々なブレーキシステムが存在し、外見が似ていてもその性能や操作性には大きな違いがあります。

ここでは、自転車に用いられるブレーキの種類と、それぞれの特徴について解説します。

1.ハブブレーキ:一般車に多く見られる
2.リムブレーキ:一般車やスポーツ車に多く見られる
3.ディスクブレーキ:悪天候に強い本格的なブレーキで車やバイクにも採用
4.回生ブレーキ:発電を利用したブレーキ効果

1.ハブブレーキ(一般車に多い)

一般的に後輪に使用されるハブブレーキは、特に安価な自転車でよく見られます。
このブレーキの特徴として、錆びやすく、使用時には高い音がするというものがあります。

ハブブレーキには以下の種類があります。

・バンドブレーキ(サーボブレーキ)
・ローラーブレーキ
・コースターブレーキ

バンドブレーキとサーボブレーキ

特にシティサイクルなどで使用されるバンドブレーキとサーボブレーキは外見は似ていますが、動作に違いがあります。

バンドブレーキは外側のドラムをゴムバンドで締め付けて停止させるのに対し、サーボブレーキはドラムの内側から樹脂製のブレーキシューを使って停止します。

特に後輪から「キー」という音がする場合は、バンドブレーキの可能性が高く、騒音が気になる場合にはサーボブレーキに交換することができます。

ローラーブレーキ

「ローラーブレーキ」は悪天候にも強く、バンドブレーキやサーボブレーキと外見は似ていますが、異なる構造を持っています。

ブレーキが作動するとき、内部の小さなローラーがブレーキシューを押し出し、これがドラムに接触して車輪の回転を止めます。

この仕組みにより、静かで音が少ないブレーキ操作が可能です。また、ブレーキ内部にはグリスが封入されており、水が侵入するのを防ぐ設計になっています。

このタイプのブレーキは、高級な自転車によく採用されています。

コースターブレーキ

「コースターブレーキ」は、ペダルを後ろに回すことで作動するブレーキで、主にビーチクルーザーや子供用自転車に使用されます。

このブレーキは後輪の車軸内に内蔵されており、ブレーキケーブルが不要なため、組み立てやメンテナンスが簡単です。

日本ではあまり一般的ではないですが、JIS規格に認定された安全なブレーキとして知られています。

2.リムブレーキ(一般車やスポーツ車)

リムブレーキは、自転車のリムをブレーキシューで挟むことで車輪を停止させるタイプです。

このブレーキは、特に一般車やスポーツ車の前輪に多く採用されており、優れた制動力を提供します。

主な種類には

・Vブレーキ
・カンチブレーキ
・キャリパーブレーキ

があります。

Vブレーキ

「Vブレーキ」は、特にクロスバイクやマウンテンバイクでよく使われるブレーキで、自転車のフロントフォークやフレームに取り付けられます。

強力な制動力が特徴ですが、専用のブレーキレバーが必要で、ブレーキシューとリムの調整が求められる点がデメリットです。

カンチブレーキ

「カンチブレーキ」はVブレーキよりも古いブレーキタイプで、特に泥詰まりが少ないため、シクロクロスなどのオフロード競技に好んで使用されます。

Vブレーキと同じ台座で取り付けが可能で、ロードバイクのブレーキレバーとも互換性がありますが、調整が難しいというデメリットがあります。

キャリパーブレーキ

「キャリパーブレーキ」は、主にロードバイクや一部の一般車に採用されるブレーキで、シンプルな構造が特徴です。

軽量であり、左右のバランスの調整が容易で、ブレーキレバーを握る強さに応じて制動力の微調整が可能です。

キャリパーブレーキには「シングルピポット」と「ダブルピポット」の2種類があります。

●シングルピポットタイプ
シングルピポットタイプは、ブレーキの動作部分が一つの軸で構成されているブレーキで、一般的な自転車で広く使用されています。

その構造はシンプルで、その結果として軽量でコストも抑えられます。
しかし、この単純さがガタつきや片効きを引き起こすことがあるというデメリットもあります。

ダブルピポットタイプ
ダブルピポットタイプは、ブレーキ機構に二つの軸があるシステムで、主にロードバイクや高級な一般車で使用されています。

シングルピポットモデルと比べて、このタイプのブレーキはより安定しており、少ない力で強力なブレーキ力を発揮できます。
これにより、ブレーキのガタつきや片効きが少なくなり、より快適で安全な乗り心地を提供します。

3.ディスクブレーキ(悪天候に強い本格派)

ディスクブレーキは、特にマウンテンバイクやe-bikeに適しており、高い制動力と悪条件下での優れた性能を持ちます。

このブレーキは車軸に取り付けられたディスクをパッドで挟むことで車輪の回転を停止させます。
キャリパーブレーキと異なり、リムを使用しないため、リムの損傷がありません。

ディスクブレーキには機械式と油圧式があり、機械式は比較的低価格ですが、油圧式は少ない力での精密な制御が可能です。ただし、ディスクブレーキはメンテナンスがやや複雑で、ディスクの変形や片効きのリスクがあります。

4.回生ブレーキ

回生ブレーキは、特定の電動アシスト自転車で採用されていて、ブレーキ操作時に発電しながら減速する新しいタイプのブレーキです。

このブレーキは、下り坂での使用時に特に効果的で、余分なエネルギーを電力に変換し、バッテリーを助けます。

運転中に発電機を動かす追加の力が必要ですが、それによりエネルギーを効率的に再利用することが可能です。

前輪ブレーキから音が発生するケースの対策

自転車の前輪ブレーキから騒音が発生する場合、いくつかの調整を行うことで問題を解消できます。

ブレーキシューを適切に調整する

不快なブレーキ音の一般的な原因は、ブレーキシューとリムの摩擦です。

ブレーキシューの角度をうまく調整することで、リムとの接触を最適化し、騒音を減らすことができます。

具体的には、ブレーキシューの後部を約0.5mmリムから外側に設定することが推奨されます。

調整が難しい場合は、専門の技術者に相談することが望ましいです。

ブレーキシューの洗浄

ブレーキシューとリムの接触角度が適切であっても騒音が生じる場合、ブレーキシューまたはリムに付着した異物が原因とも考えられます。

ブレーキシューとリムに付着したホコリ、金属片などの汚れを除去し、ブレーキシューの表面を紙やすりで軽く磨いてください。

リムは、食器用洗剤またはクレンザーを使って洗い、油分を含まない洗剤の使用を避けてください。

リムの洗浄

リムの清掃は以下の手順で行います。

①パーツクリーナーで全体の汚れを落とします。
②ウエスにパーツクリーナーを吹きかけた後、リムに塗布し、タイヤに損傷を与えないよう慎重に汚れを拭き取ります。
③リムの洗浄時には油分が付着しないよう特に注意してください。

ラバー砥石による磨き

水で湿らせたラバー砥石を使用し、リムの表面を滑らかになるまで丁寧に磨き上げます。
この工程はリムの表面を均一化するのに役立ちます。

ウエスでの最終拭き取り

リムを洗浄した後は、ウエスを使ってリムをきれいに拭き上げます。これによりリムがきれいになり、ブレーキシューとの接触が改善されます。

ブレーキシューの取り替え

ブレーキシューの交換手順は次の通りです。

①新しいブレーキシューを購入します。
②ブレーキシューを固定しているネジを外し、古いシューを取り外します。
③新しいシューをカートリッジに取り付けます。

ブレーキシューは自転車専門店で容易に入手できますが、自分で交換する自信がない場合は、専門の技術者に依頼することをお勧めします。

後輪ブレーキから音が発生するケースの対策

後輪ブレーキからの騒音を解消するためには、自転車のタイプに応じた対応が必要です。

ロードバイクなどのスポーツバイクでは、前輪ブレーキと同じ対策が効果的です。
しかし、バンドブレーキが搭載されているシティサイクルなどでは、専門店での診断をお勧めします。

バンドブレーキは設計上、水が入りやすくなっています。そのため錆びやすいのが特徴で、これが騒音の原因になることがあります。

メンテナンスや調整だけでは解決できない場合は、部品の交換が必要になることがあります。

バンドブレーキの騒音対策とサーボブレーキへの交換

自転車の後輪用バンドブレーキの騒音問題についての対策として、サーボブレーキへの交換が有効です。

バンドブレーキから発生する騒音は、その設計に起因する問題であるため、通常のメンテナンスでは完全には解決しない場合が多いです。

サーボブレーキに変更することで、騒音が大きく減少し、より静かな乗り心地が得られる可能性があります。

自転車のブレーキメンテナンスの注意点

自転車のブレーキを清掃する際や調整する際には、油分の使用に注意が必要です。

ブレーキ部品に油を直接塗ることは避けてください。

ディスクブレーキやリム、ブレーキシューに油が付着すると、ブレーキの効きが悪くなり、重大な事故につながる可能性があります。

調整や部品の交換が必要な場合は、専門の自転車店に依頼することが最も安全です。

専門ショップでのブレーキ点検と修理の費用目安

自転車の騒音の問題が、ブレーキシューなどの汚れに起因しない場合は、専門店での診断を受けることをお勧めします。

新しい自転車であっても、しばらく使用を続けているとブレーキの問題が解消されることがありますが、持続する騒音がある場合には専門店での点検が必要です。

ブレーキの基本的な調整は、0~500円程度ですませることができ、部品的な交換をする場合の費用も300円から5,000円と比較的安価です。

これは自転車の安全を維持するための重要な投資です。

ブレーキ騒音問題のまとめ

この記事でさまざまな自転車のブレーキについての情報を紹介しましたが、あなたの自転車のブレーキタイプについて理解が深まったでしょうか?

●前輪のブレーキ騒音が気になる場合…適切なメンテナンスにより改善が見込めます。
●後輪の騒音が問題となる場合…ブレーキ自体の交換が必要になることもあります。

また、継続的なブレーキの問題には、新しい自転車への買い替えが有効な解決策となります。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。