この記事では、自転車がいたずらの被害に遭わないようにするための対策を紹介します。
自転車は便利で日常の移動やレジャーでよく利用されており、その人気は高まる一方です。
しかし、いたずらの被害が頻繁に報告されており、加害者が分からないという不安もあります。
私自身、過去に自転車のタイヤをパンクさせられた経験があり、警察に届け出ても対応が得られなかったことがあるため、非常に困ったことがあります。
そこで、自転車を守る方法やいたずらを受けた際の対応策について説明します。
最後には、自転車をいたずらから守るための「推奨される防御グッズ」を紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。
自転車に対するいたずらの種類は?
まずは、自転車に対してどのようないたずらが存在するのかを見ていきましょう。
自転車のいたずら被害を受けた人のアンケート結果によると、「自宅」「駅の駐輪場」「商業施設の駐輪場」など、さまざまな場所で被害が起きています。
では、どのようないたずらが存在するのでしょうか。
実際に報告されたいたずら被害を、軽微なものから重大なものまで詳しくまとめてみます!
自転車のカゴにゴミが捨てられる
サドルが後ろ向きにされる・抜かれるケース
サドルが破られるケース
自転車フレーム等への落書きや傷
ガムを塗り付けられる
自分のものではないワイヤーロックを付けられる
自転車を投げられる
タイヤをわざとパンクさせる
自転車のライトが壊されたり、盗まれたりする
蹴り飛ばす。ワイヤアジャスター回してしまう。 サドル抜かれる。 サドル、ハンドル、ペダル汚される。落書き、ガム体液等。 分解される。(ネジ緩める) 親切に新しい鍵を掛けておいてくれる。
自転車のカゴにゴミが捨てられる

もっとも一般的なのは、自転車のカゴに「ゴミ袋が置かれている」というケースです。
中身が何かわからず、怖さを感じることもあります。
これは特定の人を狙った悪意というよりは、ランダムな嫌がらせとして行われることが多いです。
個人的な経験としては、自転車のカゴに飲みかけのペットボトルや使い捨て弁当箱が置かれていたことがあります。
特に夏場は、虫が集まる原因となり、非常に不快でした。
サドルが後ろ向きにされる・抜かれるケース

自転車のサドルが後ろ向きに変更される行為も、いたずらとして報告されています。
これは比較的軽いいたずらとされていますが、行為者の意図が不明なため、不快に感じる人も多いです。
また、サドルを抜かれてしまうこともあります。
万が一、そのまま持ち去られてしまった場合は、「盗難」の事例となります。
サドルが破られるケース
サドルに穴が開いていたり、中に詰められていた綿が抜かれたりするケースも報告されています。
ただし犯人は人間とは限らない場合もあるようです。
自転車フレーム等への落書きや傷
特に、駅の駐輪場でよく見られるのが、自転車のフレームやサドル等に油性マーカーで落書きされる事例です。
油性マーカーのインクは落としにくく、フレームに損傷を与える恐れがあります。
あるいは硬貨や鋭利な金属で、車体に傷をつけられることもあります。
これらは被害を受けた側にとって、非常に許しがたい行為です。
ガムを塗り付けられる
噛んだ後のガムを、故意に塗りつけられることもあるようです。
知恵袋によれば、リアハブ・プーリーなどへガムがベットリ塗り付けられていたという報告もあり、処理が困難な場合は自転車店へ依頼することになります。
自分のものではないワイヤーロックを付けられる
自分のものではない「輪っか状の鍵」を付けられてしまったケースも、知恵袋に報告されています。
このトピ主さんは、適切ではない場所(友人宅マンションの駐輪場)に駐輪してしまったことを原因として挙げられていました。
自転車を投げられる
停めていた自転車を、道路や草むらに放り投げて放置されるケースもあります。
ニュースにも出るようなひどい事案になると、マンションの上階から落とされることもあります。
タイヤをわざとパンクさせる

タイヤが刃物で切られパンクする事例もあります。
修理店での検査時に「切りつけられた痕跡」が見つかることがあり、これは単なるいたずらを超えた行為とされています。
タイヤの交換費用は自分で負担することが多く、このコストも不満の一因です。
■タイヤ交換の費用相場(一般的な自転車用)
- 前輪:1,200円
- 後輪:1,800円
自転車のライトの破損や盗難
自転車のライトが壊されたり、盗まれたりする事例も報告されています。
複数回ライトを壊された後に盗まれる被害に遭った人もおり、警察へ相談が行われています。
何度も被害に遭う場合、特定の人物からの嫌がらせである可能性があり、警察への相談が推奨されます。
いたずらが直接の対象とならなくても、パトロールの強化など、いたずらを防ぐための措置が取られることがあります。
次に、自転車をいたずらから守るための対策について、詳しく見ていきます。
自転車へのいたずら対策

まずは自転車を駐輪する基本として、盗難を防ぐための対策をしましょう。
例えば複数の鍵を使うことが効果的です。
少なくとも2つ以上のロックを使用することをお勧めします。
また、可能であれば、自転車を動かない物体に固定すること(アースロックとも呼ばれます)も重要です。
たとえ安全と思われる駐輪場や自宅のサイクルポートに自転車を置く場合でも、できれば柱やフェンスにしっかりと固定しましょう。
「簡単に持ち去れない」という認識を持たせることが、盗難を防ぐための抑止力になります。
その上で、イタズラ対策を施します。
効果的なイタズラ対策としては、「自転車を駐輪する場所の見直し」や「防犯グッズ」を使うことがおすすめです。
詳しく説明していきます。
自転車がいたずらされやすい原因の一つに、同じ場所に繰り返し駐輪することがあります。
可能ならば、「室内」に保管するか、外出時には「通常とは別の駐輪場」や「目立つ場所」に駐輪することで、いたずらされるリスクを減らせます。
<目立つ駐輪場の例>
- 商業施設の入口近く
- 駐輪場の、人目につく通路沿い
さらに、いたずら防止グッズを使うことで、いたずらを抑え被害を防ぐことができます。
ここでは、状況に合わせたいたずら防止グッズを紹介します。
自宅前の自転車駐輪時

自宅前に自転車を置く場合は、特にいたずら防止対策が必要です。
多くの人が自転車を屋外に置く必要があるかもしれません。
その際に役立つ「いたずら防止策」には以下の3つがあります。
- 防犯カメラ
- ダミーカメラ
- センサーライト
防犯カメラは費用がかかりますが、いたずらを警告し、場合によっては犯人を特定するのに役立ちます。
費用を抑えたい場合は、ダミーカメラでも一定の抑止効果が期待できます。
人感センサーライトは、動きを感知して広範囲を照らし、夜間のいたずら防止に効果的です。
防犯カメラ
- 犯人の特定や警告に有効で、いたずらを抑止する効果があります。
防犯カメラは、いたずらの証拠を残したい、または抑止力を強化したい場合に適しています。
ダミーカメラ
- 低コストでありながら、いたずらを抑制する効果が期待できます。
- 複雑な配線や操作が不要で、簡単に設置できます。
ダミーカメラは、コストを抑えていたずら対策をしたい方や、設置に手間をかけたくない方に適しています。
人感センサーライト
- 夜間のいたずらを防ぎ、不審者の侵入を抑止する
人感センサーライトは、夜間のいたずら防止や、敷地への不審者侵入を未然に防ぎたい方におすすめです。
私も自宅前での自転車いたずらを経験しましたが、ダミーカメラを目立つように設置し、人感センサーライトを取り入れたところ、いたずらが止まりました。
いたずら者は、対策が施されている場所へは近づきにくいものです。
小さな対策で大きな違いが生まれるため、自宅前で自転車のいたずらに悩む方は、これらの対策を試してみる価値があります。
外出先での自転車駐輪対策

仕事や学校、買い物などで外に出た際、公共の駐輪場や店舗の自転車置場を利用するのは普通のことです。
特に、専用の駐輪場を使っている場合、自転車の置き場所を頻繁に変えるのは難しいでしょう。
そんな時は、「複数の防御用具を活用する」ことがおすすめです。
自転車のいたずらを防ぐために役立つおすすめのアイテムは次の3つです。
- 自転車カゴカバー
- 全体を覆う自転車カバー
- 盗難警報ブザー
カゴに不要なものを入れられるのを防ぎたい場合は、「自転車カゴカバー」の使用が有効です。
このカバーは、カゴに無断で物を入れられるのを防ぎつつ、荷物を安定させる効果もあり、使いやすいです。
さらに、全体を覆う「防水自転車カバー」を合わせて使うことで、いたずらから守る効果を強化できます。
自転車カバーは、「カシャカシャ」「ワシャワシャ」といった、その素材が出す音で注目を集めやすく、いたずらを躊躇させる効果が期待できます。
高価な電動自転車やブランドの自転車を持っている人は、盗難のリスクにも気を付ける必要があります。
振動を感知して警報音を鳴らす「盗難警報ブザー」を取り付けることで、大切な自転車を守ることができます。
また、自転車が倒れた場合にも周囲に警告する役割を果たすので、さまざまな用途に使えます。

自転車カゴカバー
- カゴへの不正なアクセスを防ぐ
- 荷物の落下を防ぎ、安全に運ぶことを助ける
自転車カゴカバーは、カゴの中を保護したい方や、荷物を安定させたい方にぴったりの選択です。
全体を覆う自転車カバー
- 自転車全体をカバーすることでいたずらを減らす
- 自転車が倒れた際にもダメージを最小限に抑える
全体を覆う自転車カバーは、いたずら防止を望む方や、自転車が倒れた時の被害を軽減したい方に適しています。
盗難警報ブザー
- 大きな音で警報を発していたずらや盗難を防ぐ
- 自転車が倒れた時に周囲に知らせる機能もあり
警報ブザーは、いたずらや盗難を抑えたい方や、緊急時に役立つアイテムを探している方におすすめします。
いたずらを受けた際の対応策

具体的には、いたずらの頻度や種類に応じて警察へ相談を検討することが大切です。
特に注意が必要ないたずらには以下の2つがあります。
- 繰り返しいたずらを受ける場合
- 自転車に物理的なダメージを与える行為
繰り返しいたずらされる場合は、特定の人物から狙われている可能性があり、早めの警察への相談が推奨されます。
物理的なダメージを伴ういたずらは、危険行為とみなされるため、すぐに警察に報告すべきです。
ただし、軽微ないたずらの場合、警察の対応は限られることもありますが、「警備の強化を依頼する」「詳細な被害報告を行う」ことで、予防策の一助となります。
その他、いたずら対策として有効な方法には以下があります。
- 駐輪場所の変更で、いたずらを避ける
- 賃貸住宅では管理人に相談して対応を促す
駐輪場所を定期的に変えることは、いたずらの機会を減らす効果があり、私もこの方法でいたずらを防ぎました。
賃貸住宅の場合は、管理人と協議を通じて、共同住宅内のいたずら問題に対処することが推奨されます。
<協議の例>
- 注意喚起の掲示
- セキュリティカメラの設置提案
共同住宅内の問題であれば、管理者の介入で解決に向かうこともあります。
まとめ
自転車に対する効果的ないたずら防止策や対応策には「自転車を駐輪する場所の見直し」や「防犯グッズ」を使うことがおすすめです。
いたずらされるリスクを減らすためには…
自宅では
- 可能ならば「室内」に保管
- 「防犯カメラ」「ダミーカメラ」「センサーライト」などの防犯グッズを利用するのも効果的
外出時では
- 通常とは別の駐輪場に停める、「目立つ場所」に駐輪する
- 「自転車カゴカバー」「全体を覆う自転車カバー」「盗難警報ブザー」を使用する
といった対応が効果的です。
また、いたずらがくり返される場合は、特定の人物から狙われてる可能性もあるため、管理者や警察などに相談してみて下さい。
自転車のいたずらに悩んでいる方は、これらの方法を参考にして、大切な自転車を守ってください。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。