山中温泉(やまなかおんせん)と山代温泉(やましろおんせん)の人気について、それぞれの宿泊施設のトップランキングから山中温泉の観光名所まで詳しくご案内します。
加賀の温泉と言えば「山中温泉」と「山代温泉」。
山中温泉と山代温泉に宿泊を考えている方々へ、以下のような疑問をお持ちではないでしょうか?
・山中温泉と山代温泉、どちらがより人気があるのでしょうか?
・山中温泉でおすすめの宿泊施設はどこですか?
・山代温泉で評価が高い宿泊施設を探しています!
・山中温泉の見どころを知りたい!
確かに、どちらの温泉地を選ぶかは迷いますね。
そこで、山中温泉と山代温泉の人気、おすすめの宿泊施設、観光スポットまで詳しくご案内します。
【この記事から学べること】
・山中温泉と山代温泉のどちらが人気かは一概に言えませんが、個人客向けは山中温泉、団体客向けは山代温泉が適しています。
・ 山中温泉でおすすめの宿泊施設には、吉祥やまなかなどがあります。
・山代温泉でおすすめの宿泊施設には、ゆのくに天祥などがあります。
・山中温泉でおすすめの観光地には鶴仙渓などがあります。
以下で詳細をご紹介します。
山中温泉と山代温泉、どちらがより人気!?

山代温泉と山中温泉を比較すると、山代温泉には団体向けの大型旅館が多く、山中温泉には個人向けの小規模な宿泊施設が豊富です。
そのため、個人客には山中温泉がおすすめです。
山中温泉は自然に恵まれ、有名な鶴仙渓などの観光スポットがあります。
ゆげ街道では食べ歩きも楽しめるため、観光を楽しみたい方には山中温泉が最適です。
山代温泉は観光スポットは少なめですが、金沢駅からのアクセスが良好で、豪華な宿泊施設が多いため、宿泊を重視する方には適しています。
それでは、それぞれの温泉地の魅力をさらに掘り下げてご紹介します。
山中温泉、古き良き歴史と四季折々の自然が魅力の温泉地

山中温泉は1300年の歴史を持ち、奈良時代から存在しています。
四季折々の景色を楽しめる魅力的な温泉地として知られています。
山中温泉の詳細を知れば、旅行がさらに楽しくなるでしょう!
山中温泉の泉質
山中温泉は、松尾芭蕉にも称賛された日本三大名湯の一つです。
その泉質は硫酸塩泉で、カルシウムやナトリウムを含みます。
特に治療効果が高く、「傷の湯」としても知られており、長年にわたり多くの人々に利用されてきました。
菊の湯などの共同浴場は、1300年前から存在する歴史的な場所で、今も多くの人々に親しまれています。
山中温泉の環境
山中温泉は豊かな緑に囲まれた山々と美しい渓流の間に位置しています。
この地域の自然を楽しむために渓谷を散策するのは一つの醍醐味です。
大聖寺川沿いには黒谷橋から始まり、あやとり橋、こおろぎ橋に至るまでの鶴仙渓遊歩道があり、四季折々の景色を楽しむことができます。
自然に囲まれた川辺で過ごす時間は心を癒しますね。
山中温泉の歴史
奈良時代にさかのぼる1300年の歴史を持つ山中温泉は、古くから病気や疲労の癒しの場とされてきました。
平安時代末期には白鷲が足を癒しているのを発見したことから湧き出る温泉を見つけ、そこに12件の温泉宿が建てられたとされています。
この地は温泉愛好者にとって魅力的なスポットです。
山代温泉、3種類の異なる泉質が楽しめる魅力

同じく1300年の歴史を誇る山代温泉は、3種類の異なる泉質が楽しめることが特徴です。
さまざまな魅力についてご紹介します。
山代温泉の泉質
山代温泉は地下数十メートルから湧出する国内でも珍しい3種類の泉質があります。

温泉街には飲泉所もあり、「長寿の湯」として知られる源泉もあります。
山代温泉の自然環境
山代温泉街の近くにある足湯源泉公園で、自然の足湯を体験できます。
足湯でリラックスするのは素晴らしいですね。
山代温泉の歴史
山代温泉の歴史は1300年前に遡ります。
八咫烏(やたがらす)が傷を癒したとされる「烏の湯」の伝説があり、江戸時代には温泉場が形成されました。
今でもその風景が残る「湯の曲輪」の街並みは見どころの一つです。
山代温泉街には明治時代の総湯が復元された建物もあります。
山中温泉と山代温泉、どちらも魅力的で選ぶのが難しいですが、食べ歩きや自然を楽しみたい方には山中温泉、温泉や旅館を堪能したい方には山代温泉がおすすめです。
山中温泉でおすすめのトップ3旅館

山中温泉でおすすめの旅館トップ3は次の通りです。
山中温泉や山代温泉の魅力を知った後、次に気になるのはどの旅館を選ぶかです。
選択肢が多くて迷ってしまいますね。
それでは、おすすめの3軒の旅館について詳しく見ていきましょう。
「吉祥やまなか」の魅力は渓流露天風呂
「吉祥やまなか」の最大の魅力は、鶴仙渓沿いにある渓流露天風呂です。
1300年の歴史を持つ日本三大名湯の一つで、柔らかな湯が楽しめます。
大浴場や貸切露天風呂、足湯も完備されています。
鶴仙渓の自然の音を聴きながらの温泉は格別の体験を提供します。
客室は10タイプあり、いくつかの部屋には客室露天風呂が付いています。
自然に囲まれた旅館で、ゆっくりとリラックスしましょう。食事は3つのレストランから選べ、地元の海の幸や山の幸を堪能できます。
また、「吉祥スパ」では、石川県産の金箔や銀箔を使用したスパも体験できます。
「花紫」の特色は展望露天風呂
「花紫」は鶴仙渓を望む展望露天風呂が特徴です。
自然の移り変わりを感じることができる素晴らしい景色を楽しめます。
館内は現代アートや工芸品で飾られており、食事では懐石料理やアラカルトから選べます。
「かがり吉祥亭」の全室リバービュー
「かがり吉祥亭」は全室から渓谷の美しい景色が楽しめる旅館です。
露天風呂付きの客室や和洋室を提供しており、旅のスタイルに合わせることができます。
源泉かけ流しの温泉と、鶴仙渓の絶景を楽しめる露天風呂でリラックスできます。
レストランでは新鮮な海の幸や加賀野菜を楽しめます。
山代温泉の旅館おすすめトップ3を紹介
山代温泉の人気旅館おすすめトップ3は以下の通りです。
多くの大型旅館がある山代温泉の魅力をこれから紹介します。
「ゆのくに天祥」の豊富な風呂の魅力
「ゆのくに天祥」は、その多様な18種類のお風呂で知られる旅館です。
3つの大浴場は男女入れ替え制で、美肌の湯と自家源泉を使用した伝統的ないで湯が楽しめます。
山代温泉にあるこの旅館は、1300年の歴史を誇り、和室や温泉露天風呂付きの部屋など、豊かな空間での滞在が可能です。
豊富な種類のお風呂が山代温泉の大型旅館の特色をよく表しており、創作会席料理で加賀平野の恵みを活かした旬の食材を堪能できます。
「吉田屋山王閣」の源泉利用の特徴
「吉田屋山王閣」は、自然に囲まれた環境で源泉掛け流しの露天風呂を提供しており、シャワーにも源泉を使用しています。
山代温泉で最大の源泉量を誇り、その豊富な水量は非常に贅沢です。
13タイプの多様な客室を持ち、それぞれに特色があります。
和洋折衷の創作料理を提供し、金沢の食文化を現代風にアレンジしています。
「みどりの宿萬松閣」の美肌泉質の魅力
「みどりの宿萬松閣」は、温泉ソムリエにより「美肌効果第1位」に選ばれた温泉を提供しています。
この温泉は加水や加温を行わず、山代温泉の滑らかな湯をそのまま楽しむことができます。高台に位置し、木々に囲まれた自然豊かな環境での滞在は、訪れる人々にとって特別な体験です。
和モダンな会場で提供される旬の会席料理もその魅力の一部です。
山中温泉の観光のハイライト3選

山中温泉での観光におすすめのスポットは次の3つです。
- 鶴仙渓(かくせんけい)
- 菊の湯(共同浴場)
- ゆげ街道
これらのスポットは山中温泉の魅力を余すことなく体験するためのキーポイントです。
①鶴仙渓の自然美
鶴仙渓は1.3kmにわたる渓谷で、四季折々の自然が楽しめます。
遊歩道沿いにはユニークな形の岩や小滝が点在し、散策を楽しむのに最適です。
こおろぎ橋やあやとり橋など、自然を背景にした歩行専用の橋が設けられており、日常の忙しさを忘れさせるほどの美しい景観が広がっています。
②菊の湯、松尾芭蕉に愛された歴史ある共同浴場
菊の湯は1300年の歴史を持ち、松尾芭蕉もその美を称賛したと伝えられています。
この温泉は発見当初から同じ場所に存在する共同浴場です。
昭和初期まで、地元の旅館に内湯がなかったため、多くの訪問者がこの総湯を利用していました。
男女別の棟が向かい合って建っており、この形式は全国的にも珍しいです。
浴槽は立ち入ることができる深さ1メートルのもので、1300年間変わらずに温泉を楽しめるのは、まさに歴史を感じる瞬間です。
③ゆげ街道、ショッピングとグルメの楽園
山中温泉を代表するメインストリートであるゆげ街道は、多彩なお土産屋や飲食店が軒を連ね、訪れる人々にショッピングや食べ歩きの楽しみを提供します。
特にこの道にあるアイスストリートは、52種類ものオリジナルアイスを味わえるスポットとして有名です。
甘党には夢のような場所で、ついつい食べ過ぎてしまうこともありますが、その楽しさは訪れた人々を魅了します。
山代温泉と山中温泉の魅力を再発見
山代温泉と山中温泉、どちらが人気かを一概に言うことはできませんが、個人旅行者には山中温泉、団体旅行者には山代温泉がおすすめです。
山中温泉のおすすめ旅館には「吉祥やまなか」や「花紫
」「かがり吉祥亭
」が名を連ね、山代温泉では「ゆのくに天祥」「吉田屋山王閣」「みどりの宿萬松閣
」などがトップリストに挙がります。
また、山中温泉の代表的な観光地として鶴仙渓が挙げられます。
この記事を参考に、それぞれの温泉地の魅力に合わせた旅行プランを立て、充実した旅行をお楽しみください。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。