「【重要】◇解約予告のお知らせ◇(自動配信メール)」と記されたETC利用照会サービス事務局からのメールは、フィッシング詐欺の可能性が高いです。
このようなメールは、リンクをクリックさせることを目的としています。
リンクを開かないように注意しましょう。
メールの送信者は「ETC利用照会サービス事務局」と名乗り、メールアドレスは「lauressamoiwgij@htfgvyoxiy.com」となっています。送信者ラベルは「ETC(自動配信メール)」と表示され、正規のETC利用照会サービス事務局に見せかけていますが、「lauressamoiwgij@htfgvyoxiy.com」は正式なドメインではなく、公式の会社や組織とは無関係です。
スマートフォンを使用している場合、メーラーが差出人名のみを表示することが多いため、特に警戒が必要です。
これは、ETCを利用する消費者を騙すための一般的な手口です。
この記事では、ETC利用照会サービス事務局名義で送られる支払い確認の迷惑メールについて詳しく解説します。
受信した怪しいメールをこの記事の情報と照らし合わせて確認してみましょう。
この記事で明らかになる内容は以下の通りです。
●「ETC利用照会サービス事務局」からの「【重要】◇解約予告のお知らせ◇(自動配信メール)」はフィッシング詐欺である可能性が高い
●詐欺メールはETC関連の企業を装っており、個人情報の窃盗に利用される
●リンクをクリックすると、偽のウェブサイトに誘導され情報が盗まれるリスクがある
●送信元メールアドレスの怪しさに注意を払うべき
●もしクレジットカード情報が漏れた場合、すぐにカード会社へ報告し、不正利用を防ぐ措置を取るべきです。
ETC利用照会サービス事務局からの「【重要】◇解約予告のお知らせ◇(自動配信メール)」の疑わしい点

ETC利用照会サービス事務局からの「【重要】◇解約予告のお知らせ◇(自動配信メール)」についての疑わしい点は以下の通りです。
●宛先に個人名が記載されていない
●メールアドレスが一般的なフリーメールを使用している
●リンク先のURLが実際のETC利用照会サービス事務局の公式ドメインと異なる
●公式サイトでは「正規のメールには外部サイトへのリンクは含まれていない」と公表されている
さらに詳しく見ていきましょう。
宛先に個人名や利用中のカード名が記載されていない点
フィッシングメールには、多くの場合、個人名や具体的なカード名が記されていません。
例として、一般的に「お客様」や「メールアドレス+様」といった表現が使われがちです。
通常、正規の企業からのメールは特定の個人宛てに送られますが、詐欺メールでは受信者の個人情報が明らかでないため、個別の名前を避ける傾向にあります。
このため、メールは個人への具体的な言及を避けて、一般的な表現を用います。
メールアドレスが一般的なフリーメールを使用
疑わしいメールは、しばしば信頼性の低いメールアドレスから送信されます。
「ETC利用照会サービス事務局」を装いつつ、実際に使用されるメールアドレスは「lauressamoiwgij@htfgvyoxiy.com」で、これはETC利用照会サービスとは無関係な非公式ドメインです。
対照的に、ETC利用照会サービスの公式メールアドレスは「admin@ml.etc-meisai.jp(配信専用)」とされており、このアドレス以外からのメールはフィッシング詐欺である可能性が高いです。
リンク先のURLが正規の「ETC利用照会サービス」のドメインと異なる
迷惑メールに含まれる「支払い同期」リンクのURLは、「https://itstimeneepawa.com/jp」と表示されており、これはETC利用照会サービスの公式サイト「https://www.etc-meisai.jp/」とは異なります。
スマートフォンを使用している場合、メール内のリンクに触れることなくURLを確認することが推奨されます。
公式ドメイン以外のURLは、フィッシング詐欺の可能性があるため注意が必要です。
公式サイトにて「正規メールは外部ページへのリンクを含まない」との明記
ETC利用照会サービスの公式サイトでは、フィッシングサイトへのリンクを含むメールはフィッシング詐欺であると明言しています。
正規のメールは外部サイトへのリンクを含まず、この原則に反するメールは疑わしいとされています。
また、公式サイトには、ETC利用照会サービスの登録が解約された場合でもETCカードの使用には影響がないとの情報が掲載されています。
メールの内容が本物かどうかの確認方法

フィッシング対策の一環として、メールに含まれるリンクをクリックする前に、公式のアプリやブラウザを通じて公式サイトに直接アクセスし、アカウント情報を確認することが重要です。
リンクにカーソルを合わせることで表示されるURLを検証し、公式サイトと異なるURLであれば、そのリンクは詐欺の可能性が高いためクリックしないでください。
スマートフォンを使用している場合、リンクを長押しすることでダイアログが表示され、URLを確認できます。
iOSデバイスであれば、「調べる」を選ぶことでリンクの詳細が確認できます。
メールの内容に不審な点を感じたら、リンクをクリックせずに直接「ETC利用照会サービス」の公式サイトにアクセスして情報を確認することをお勧めします。
PCでは、信頼できるブラウザのブックマーク機能を使用して安全にアクセスすると良いでしょう。
誤って個人情報を提供してしまった際の対応策

クレジットカード情報やその他の個人データを誤って入力してしまった場合は、直ちにカード会社に連絡して対応を依頼することが重要です。
クレジットカードの裏面にサインをすることで、不正利用があった際に保護される可能性が高まります。
情報を漏洩してしまった後の対応には限界がありますが、新たな迷惑メールや不審な電話に対して警戒を怠らないことが必要です。
迷惑メールの識別方法
迷惑メールは日々進化しており、一見して正規のメールと見分けがつかないこともあります。
以下のポイントに注意を払うことで、迷惑メールを見分け、リスクを回避することができます。
- メールの件名が緊急性を要求している場合でも、内容が関連しないなら注意が必要です。
- 差出人のメールアドレスに誤字が含まれていないかチェックし、使用されているドメインが正規の企業や機関のものかを確認してください。
- 知らない人からのメール内のリンクや添付ファイルは開かないこと。これらはマルウェアの配布手段となり得ます。
- メールの言語に不自然な表現が含まれているかを確認し、文法やスペルの誤りに警戒しましょう。
- 正規の企業は通常、メールで直接個人情報を要求しません。そのような要求があった場合は、直接企業に問い合わせて確認してください。
マルウェアの定義
マルウェアは、コンピューターやユーザーに害を与える目的で設計された悪意のあるソフトウェアです。
以前はコンピューターウイルスやワームと呼ばれることも多かったですが、現在では悪意のあるソフトウェア全般を指す用語としてマルウェアが広く使われています。
マルウェアには多様な形態が存在します。
- 自らを複製し、プログラムやファイルを改変する「コンピューターウイルス」
- ネットワークを利用して他のコンピューターへと拡散する「ワーム」
- DDoS攻撃やスパムメールの送信など、攻撃者の指示に従って動作する「ボット」
- データを暗号化し、解除と引き換えに金銭を要求する「ランサムウェア」
「ETC利用照会サービス」を装った怪しいメール全文を公開
From ETC(自動メール)
件名:【重要】◇解約予告のお知らせ◇(自動配信メール)
ETC利用照会サービスのお知らせ
平素よりETC利用照会サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このメールは、ETC利用照会サービス(登録型)にご登録されていて、420日間ログインのない方にお送りしています。
お客様のユーザーIDは、解約予定日までにログインいただけないと登録が解約となります。
※ETC利用照会サービス(登録型)は450日間ログインがない場合、ユーザーIDの登録が自動的に解約となります。
ユーザーID [○○@yahoo.co.jp]
解約予定日 2025年01月04日
解約予定日までに下記からログインしていただければ、ご登録は継続されます。
※登録が継続された際のお知らせはございません。
※パスワードがわからない場合も、ログインページから新パスワードの発行を行えます。
ETC 利用照会サービス(登録型)ログイン
※このURLの有効期間は手続き受付時より48時間です。
再度登録を希望される場合も、お気軽にご利用ください。
注意:
このメールは送信専用です。返信は受け付けておりません。
ご不明点がある場合は、ETC利用照会サービス事務局に直接お問い合わせください。
■ETC利用照会サービス事務局
年中無休 9:00~18:00
ナピダイヤル 0570-001069
「【重要なお知らせ】JCBカード2024年12月10日分お振替内容確定のご案内」が示す迷惑メールの特徴
このメールには以下の疑わしいポイントがあります。
- 宛先に個人名が記載されていない
- 差出人のメールアドレスが一般的なフリーメールを使用している
- メール内のリンク先URLが、「ETC利用照会サービス」の公式ドメインと異なる
不安を感じた際には、「ETC利用照会サービス」の問い合わせ窓口に直接確認することが推奨されます。
フィッシング詐欺の手口はますます巧妙化しているため、怪しいメールを受け取った場合は、リンクを開く前にその信頼性を検証することが大切です。
このガイドが安全なインターネット利用の参考になればと願います。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。